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分類 | 県指定重要文化財 |
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種別 | 彫刻 |
員数 | 1躯 |
指定年月日 | 昭和41年4月19日 |
所在地 | 大字中泉字中屋敷 |
所有者 | 定徳寺 |
この像は、像高57.3センチメートル、一木造で背中に内ぐりがあります。顔は両頬の肉付けが豊かで面奥が深く、また、 胸幅は広く厚く量感があり、小型ながら堂々としています。
平安時代後期は、中央では仏師定朝の確立した定朝様(寄木造)の穏やかな作風の像(代表的な例:京都・平等院鳳凰堂の阿弥陀如来坐像)が主流となり、その作風は地方にも浸透していったと思われます。この像も、定朝様の影響を受けた柔和で穏やかな作風ですが、なお一木造の伝統的技法を保持しているところに地方的な特色が認められ、平安時代後期(11~12世紀頃)の作と思われます。