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分類 | 町指定重要文化財 |
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種別 | 彫刻 |
員数 | 1躯 |
指定年月日 | 昭和59年6月19日 |
所在地 | 大字塔寺字松原 |
所有者 | 恵隆寺 |
この像は、像高96センチメートル、ヒノキ材の寄木造で、目は彫眼。恵隆寺観音堂(立木観音堂)前の仏堂(三仏堂)に安置してあります。幅広の顔に切れ長の目、太く大きな鼻など世俗的な色合いが見られます。胸部の肉取りは厚く、量感ある体で、ずんぐりとした造形です。
衣文の彫りは浅く、形式化しており、室町時代の作と思われます。
蓮台の天板裏に、寛延3年(1750年)高寺主実応再興という墨書があり、修理を受けたことがわかります。
寛延から宝暦年間(1748~1763年)に恵隆寺の別当職にあった実応の頃は、他所からの信仰も厚く、鰐口の寄進があったり、また、将軍徳川家重らの析祷が行われたこともありました。寺にはこの時のことをしるす供養札が残されています。