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分類 | 県指定重要文化財 |
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種別 | 彫刻 |
員数 | 30躯 |
指定年月日 | 昭和58年3月25日 |
所在地 | 大字塔寺字松原 |
所有者 | 恵隆寺 |
二十八部衆は千手観音に従い、真言のお経を唱え教えを信ずるものを病気・災害から護ってくれるといわれています。恵隆寺の二十八部衆は、観音堂本尊(千手観音)の左右壇に、それぞれ14体ずつ(そこに雷神・風神が加わる)5列に並んでいます。
像高157センチメートルから175センチメートルで、ケヤキやホウノキによる一木造です。像の製作は室町時代以降と 思われますが、像の彩色は、慶長の大地震(1611年)後の修理の際に塗り替えられたものです。また、像の姿・形は儀軌(造像する際のきまり)によらず、地方色にあふれています。肥満ぎみの容姿が多い中で、藤原様式の古様をしめす3体の像もあり、今後詳しい調査が待たれます。
代表的な例として京都・蓮華王院 (三十三間堂)の諸像がありますが、より時代が下がるとはいえ、これだけ大きな像が完全にそろっているのは壮観で大変珍しく、注目されています。