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分類 | 町指定重要文化財 |
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種別 | 彫刻 |
員数 | 2躯 |
指定年月日 | 平成7年12月22日 |
所在地 | 大字塔寺字松原 |
所有者 | 恵隆寺 |
恵隆寺の金剛力士像は、阿形像(あぎょうぞう)、吽形像(うんぎょうぞう)ともケヤキ材の一木造で内ぐりはありません。像高は阿形像261センチメートル、吽形像261.2センチメートル。両像とも筋肉の盛り上がりや両腕、両足の構えには力感がこもり、力強い造形がうかがえます。ただし、下半身の裳(も)の折り返しなどの表現は厚く重々しいものがあります。表現、技法に多少の相違はあるものの、両像とも鎌倉時代末から南北朝時代にかけての作と思われます。山門に長い間安置されてきたにもかかわらず、比較的保存状態は良好です。
「塔寺八幡宮長帳」に、永正18年(1521年)2月に仁王の腹が裂け、6月に完治したとの記述があって、修理が行なわれたことがわかります。また、杉・薬王寺の仁王と村境で大げんかをしたとの言い伝えがあります。