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分類 | 町指定重要文化財 |
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種別 | 彫刻 |
員数 | 1躯 |
指定年月日 | 昭和59年6月19日 |
所在地 | 大字塔寺字松原 |
所有者 | 恵隆寺 |
この像は、薬師如来坐像とともに恵隆寺観音堂(立木観音堂)前の仏堂(三仏堂)に安置してあります。
紅玻璃色(ぐはりいろ)に彩色された阿弥陀像で、像高94センチメートル。ケヤキ材で前後にはぎ、内ぐりを施しています。細みの体で脚部は薄く、衣文は形式化しています。大粒の螺髪(らほつ)で、肉髻(にっけい)は低く、切れ長の彫眼、世俗的な顔に地方的作風がうかがわれ、鎌倉時代以降の作と思われます。
後補の輪光背の支木に、元禄16年(1703年)に前別当覚峰、別当覚道の再興という刻書があり、この時の修理で像身が塗り直され、密教的信仰に応じたものと思われます。