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分類 | 県指定重要文化財 |
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種別 | 彫刻 |
員数 | 1躯 |
指定年月日 | 平成5年3月23日 |
所在地 | 大字船杉字北杉大道 |
所有者 | 薬王寺 |
この阿弥陀像は、薬王寺本堂の本尊で、像高67.5センチメートル。ヒノキ材の寄木造で、玉眼がはめ込まれています。後世に、漆箔や彩色の補修をしているので、多少像容は損なわれていますが、やや面長の顔につりあがりぎみの目尻、丸々とした張りのある両頬など、引き締まった表情をしています。また胸は広く、ゆとりある体躯であり、運慶をはじめとする慶派仏師の作風を汲んでいる鎌倉時代(13世紀中頃)の優品といえます。
言い伝えによると、薬王寺は現在地より西の山奥にあり、天正12年(1584年)に移されたと言われていて、古い礎石などがあるということです。