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分類 | 町指定重要文化財 |
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種別 | 彫刻 |
員数 | 1躯 |
指定年月日 | 昭和51年1月17日 |
所在地 | 大字五香字京出免 |
所有者 | 京出観音堂 |
観音の像表現は、はじめは釈迦の修行中の姿として登場しますが、やがていろいろな功徳を様々な形で表現した姿に表わされていきます(例えば千手観音、十一面観音、馬頭観音等)。これら変化(へんげ)観音に対して、それ以前の姿の観音を聖観音といいます。
この聖観音像は像高108センチメートル、ヒノキ材の寄木造で、よく内ぐりを施し、玉眼がはめ込んであります(右まぶた破損)。顔つきは大変穏やかで、高い髻(もとどり)を結っています。裳(も)を二段に重ね、容姿も全体に調和よく表現されていますが、胸や腹部の肉付けが平板になり、衣文の表現も形式化されていることから室町時代の作と思われます。